学校を卒業しての開業

若い人であれば、専門学校を卒業してから数年間パン屋さんで修行をし、開業でも問題ないかもしれません。高年齢になってくると、専門学校を卒業しても、修行させてもらえる場がそもそもない場合が多くなってきます。

脱サラ、転職しての開業

脱サラや転職でのパン屋開業は、パン作りを習いに行ったとしても、年齢によってはその後の修行場所を見つけることが困難になってきます。
特に50歳を過ぎていると受け入れてくれる修行先はほとんどなく、あったとしても低賃金で朝から晩まで立ち仕事のため、体力面での不安が出てきます。

自宅を改装しての開業

自宅を改装してパン教室を開いたり、元々カフェとして運営している既存店舗でオリジナルパンをメニューに盛り込みたいといった要望もよく聞きます。
この場合、場所はすでに確保されていますが、店舗や自宅面積に合わせた機械の購入が必要です。機械だけでなく、その機械に必要な電力が使える状態にあるのか、その機械で求めているパンが焼けるのかの確認が必要です。
とりあえずで安いものを購入してしまうと、結局買い替えることになりかねないので注意が必要です。

パン屋さんから独立しての開業

パン職人になるための一般的なイメージは、製パン学校を卒業してからパン屋で修行し、開業と言う流れですが、修行先のパン屋でどこまで学べるかも重要になってきます。
大規模な店だと、製造過程が分業になっているため、全ての工程を学ぶのに最低3〜5年はかかります。中小規模店舗での修行でも、大規模店程ではないにせよ技術を身に付けるまでに数年、しかも低賃金で長時間労働にもなりうるため、若い人でも辛く長い修行期間となります。

共通してお伝えしたいこと

どの段階からパン屋開業を目指すかは人それぞれですが、どこからのスタートでも長期的な計画が必要です。焦って短期間で何とかしようとせず、しっかり準備していくことで、その後の経営維持にもつながります。